はじめまして!ペーパードライバー歴5年の前沢です。
せっかく免許を取ったのに、ぜんっぜん車を運転していないペーパードライバーのみなさん、安心してください!わたしも筋金入りのペーパードライバーです。
ペーパードライバーあるある、みなさんもありますよね。
―免許をとってから一度も運転せず、当然、無事故無違反でゴールド免許を取得した。
―自家用車で練習しようと、旦那さんに一緒に乗ってもらったら、めちゃめちゃ怒られて、挙句の果てに喧嘩になって「もう嫌だ!!」と投げ出した。
ああ、とても他人事は思えない。(すべて実話です)
車って一度乗らなくなると怖いんですよね…。ましてや東京の交通量が多くてほっそい道を運転するなんて…全然無理ィ…。
でも、ペーパードライバーだって、できるなら運転がしたい!
せっかく免許を取ったからには旅行とか行きたい。カーシェアでレンタカーより手軽に車借りられるっぽいし、サザン聞きながら湘南をドライブとか超イイ。リア充じゃなくても、友達と果物狩りくらいは行きたい!
親を乗せれば怒られるし、自分一人じゃ到底運転できる気がしないし…誰か手伝って…、という私みたいな人にぴったりなのが「ペーパードライバー教習」らしい。
本当に運転できるのかい…と恐怖心でいっぱいになりながら、実際に体験してきました!
どんなことやるの!?と気になってるペーパーの方、必見です!
ペーパードライバー教習とは?内容は?
免許をとってから一度も運転していない、運転に自信が無いという方が受けるのが「ペーパードライバー教習」。
各地の自動車学校ではペーパー向けのプログラムを用意していて、時間や日数で料金が違います。また、マイカーで練習したい!という人には出張型の教習もあるんですよ。
関連記事:ペーパードライバーの出張講習ってどんなもの?内容やメリットを徹底紹介
内容はプログラムによって異なりますが、自動車学校なら校内のコース(S字、クランク、駐車など)をまわってから路上に出るなど、免許取得時の教習をぎゅっと短縮したようなイメージ。
教官が助手席に乗ってあれこれ丁寧に指導してくれるので、ペーパー歴10年以上!という方も安心して運転感覚を取り戻すことができるみたい。
近くの自動車学校にペーパードライバー教習を受けに!
今回お世話になるのは、「新小岩自動車学校」さん。総武線新小岩駅から10分ごとにシャトルバスが出ているので便利~!しかも温泉施設やゴルフの打ちっぱなしが併設しているという、なんともスペシャルな自動車学校です。
教えてくれるのは、教官の安元(やすもと)さん。今日はよろしくお願いしまーす!
え?イケメン…男前…なんかシュッとしてる…。こんなかっこいい教官なら何度でも教習うけたい。むしろ今日だけで習得できなくていい…。
冗談はさておき、教習前に免許証のチェックです。
ときどきペーパードライバー教習を受けに来ても、普段持ち歩いていなくて、免許証を忘れてしまう人がいるんだとか。普段運転しないと持ち歩かないこともありますもんね…くれぐれもお忘れなく!!
いよいよペーパードライバー教習がスタート!
丁寧なカウンセリングで「苦手」を引き出してくれる
ペーパードライバーといっても、少しは運転している人や運転席に座るのも卒検以来という人まで、運転スキルは様々。
ペーパー歴はどのぐらいか?どんなことに不安や怖さを感じるか?などなど、会話をしながら「できること」と「できないこと」を丁寧に引き出してくれます。
筋金入りのペーパーさんである前沢は、運転の「う」の字も覚えていない状態なので、超基本的なことから教わって、「校内」と「路上」の教習プランをひと通り受けてみることになりました。
補助ブレーキがあるからいざというときは安心!
自動車学校に通ったことある人は思い出してください、教習車には「補助ブレーキ」が付いています。
助手席の足元にあるので、危ない時には教官がブレーキをかけてくれます。もちろん補助ブレーキは使われないことが一番ですが、やっぱり安心~。
エンジンやブレーキのかけ方など、運転の基本をレクチャー
車に乗り込んだら、まずは座席を自分仕様に調節。運転席の下のレバーを引いて前後とリクライニングを運転しやすいように合わせます。運転席に座るのも卒検以来で、どんな姿勢がいいのかもわかりません。
安元教官:
お尻は奥まで座って、ブレーキを踏みこんだ時に、膝に少し余裕があるくらいで。
リクライニングは起きすぎたり寝すぎたりしないように。目安として、腰のあたりは背もたれに密着してるけど、肩甲骨あたりには余裕がある感じがいいかな、と思いますよ。
前沢:
へぇ~~!(こんなこと前に教わったかな…なにも覚えていないぞ。)
安元教官:
あとは、ハンドルも前後と上下に動くんです。ハンドルを持つところはだいたい9:15から10:10なんですけど、肘がすこしまがる程度で。上下は顔の前でまわすより、懐でまわすイメージで調節しましょう。
前沢:
(くじじゅうごふんから?…なんて?)なるほどー!わかりました!
車の起動方法から、シフトチェンジのレバーなど基本的なことを教わります。ドライブ、ニュートラル、リバース、パーキング…本当になにも覚えていなかったけど、細かく教えてくれるので安心!
安元教官:
ミラーは後ろが全体的に見えてますか?
前沢:
は!後ろ全然見えてません!天井しか見えてない!!
安元教官:
(笑) ミラーは右手ではなくて、左手だけで合わせたほうがいいですね。運転姿勢の目線の位置をずらしたくないんですけど、右手をミラーに沿えると、顔も動くんで目線もずれちゃうんです。実際にハンドルを握ったときに、ずれないようにしてください。
ようやく発進、大丈夫か前沢!まずは校内を運転
基本的な操作方法を教えてもらったら、実際に運転してみます。ビビりながらもアクセルをちょっとだけ踏み込んで加速。カーブは減速だからブレーキをすこしだけ踏む、など…すこしずつ運転の感覚を思い出します。
安元教官:
はい、いいですよ。たぶん5年前にしっかり車乗ってるんで、体の奥底には運転の感覚がちゃんと残ってますね。
前沢:
(やさしい…泣)
慣れるまでひたすら校内を周遊。アクセルとブレーキの切り替え、カーブの時にセンターラインをはみ出さないようなハンドルさばきのコツなどを詳しく教えてもらいます。
どうやら、カーブの時にハンドルを豪快に回しすぎて中央線をはみ出しているそう…。ハンドルを回すときは両手の間隔をもうちょっと狭めに…などその場で指摘して、繰り返し練習させてくれるのでわかりやす~~い。
右左折、障害物、信号、交差点など、ひと通り校内の課題に取り組みます。
あっと、スライムが出現!じゃなくて路上にはみ出す障害物…ウインカーを出して冷静に回避!!
懐かしのS字・クランクもしっかり練習!
路上ではほとんど出くわすこと無いんじゃないの!?という「S字」「クランク(直角)」にも挑戦!免許合宿の時に何度も乗り上げたり衝突した記憶がよみがえる…。
オートマ車の場合はブレーキを離すと「クリープ現象」により時速10kmほどで自然に走りますが、S字やクランクの場合は10kmも必要ないのでブレーキを少しずつ踏みながら進みます。
安元教官:
車には、前輪よりも後輪が内側を通る「内輪差」っていうのがあります。後輪を意識せずに運転すると乗り上げてしまうので、前輪を前の縁石に沿うようにハンドルを微調節していきます。縁石に乗っちゃってもいいんで、やってみましょう。
「内輪差」とか昔聞いたなあ…とぼんやり思い出しながら、いざ挑戦。
ハンドルを切り込むのが遅いと乗り上げてしまいます。慎重にちょっとずつ回して…なんとか突破!
つづいて「クランク」の練習へ。
カーブが緩やかなS字と似ているけど、直角なのでハンドルの切り方が若干違います。たしかS字よりクランクのほうが得意だった気がする!コツを教えてもらって挑戦!
はい、ガラガラ、ドーン!衝突。
安元教官:
もし人とか建物だと大変なので、ぶつかる前に止まってください。
いったんバックしましょう。歩行者とかいないですか?周りをちゃんと確かめてくださいね。
前沢:
日常でS字とかクランクのような道を走ることなんでないですよね?この教習は必要なんですか(泣)?
安元教官:
正直、S字やクランクを通れなかったから外を運転するのはダメってことはないかもしれませんが、車両感覚を養うためには必要な課題なのかな、と思いますよ!
前沢:
なるほど~。確かに、車には死角があるからどこまで進んでいいのかどうかがわからないのが怖いんですよね…。いきなり路上に出て焦る前に、教習所で車両感覚をじっくり思い出せるのはやっぱりいいなあ。
難関!車庫入れにチャレンジ
校内最後の教習は「車庫入れ」!通常の運転はできても車庫入れだけは苦手という人も多いそう。
教習車を停めている車庫で練習してみます!
前沢:
え?隣に車停まってますけど大丈夫ですか?ぶつける可能性ありますよ!?
安元教官:
教習車なんで大丈夫です(笑)。それにぶつかる前に補助ブレーキ踏みますので!
前沢:
あ、そっか、安心…。
全くできる気がしないんですけど、コツとかありますか?
安元教官:
一番いいのは、駐車スペースに対して車体をまっすぐにしちゃうことですね。そのまま直線でバックすればいいので楽です。
ただ、相当広いスペースがないとまっすぐに車を置くことができないので、よくやるのが車庫に対して少しだけななめに角度をつけること。バックする時のハンドル操作を少なくするのがポイントです。
角度をつけるタイミングやハンドルの切り方をゆっくり教えてもらいます。
車庫に対して車体がまっすぐになるまでハンドルを切りながら、少しずつバックして…
バックの時はシートベルトを外したり、窓から顔をだして目視して確認するほうがいいらしい。
どこまで下がれるのかわかんないよ~~。
じりじり…ピタっ!なんとか駐車できました。
前沢:
(これは一人で練習するのは無理だわ…。教習受けてよかった…。)
路上に出る前に…法規的な部分を再確認!
ひと通りの課題を終えたところで、路上に出る前に休憩を兼ねてミニ座学タイム。
安元教官:
右左折する前に、何メートル前から合図を出せばいいか覚えてますか?
前沢:
全く覚えていません。(きっぱり)
安元教官:
正解は「30メートル」前です。しかも曲がる前には進行方向側へ車を寄せてないといけません。なので、実際は右左折の「30メートル手前+3秒前」くらいに合図を出しましょう。
右折の際は、交差点で後ろに続いてる車の通り道をふさがないようにするため。左折の際は自転車やバイクを巻き込まないようにあらかじめ進路をふさいでおくため、車を必ず寄せなくちゃいけない、と。ふむふむ、確かにそんなことを習った気がするぞ!
なんとなく覚えていても、運転初心者は視野が狭くなってしまいがち。うっかり見逃して危険な状況にならないように復習出来て良かった~!
ペーパードライバー教習:校内編まとめ
約1時間かけて、校内のペーパードライバー教習を完遂!
教習内容はこんな感じでした。
- 車の基本操作(座席調節、ブレーキ、アクセル、シフトレバーの解説)
- 校内周遊で運転に慣れる
- 右左折の練習
- S字、クランク
- 坂道発進
- 車庫入れ
所要時間:約1時間
やっぱり教習所は、本当の基礎から教えてくれるので、めちゃめちゃ安心。
「運転が怖い」「教わったことを覚えてない」という不安な気持ちを教官がわかってくれるのも嬉しいですよね…。
いきなり路上にでるなんて無理!という人は、まずは校内教習で感覚を取り戻すのがオススメですよー!
次回はいよいよ路上へ出発!