「運転したいけど、自信がない…」
そう思っているペーパードライバーの皆さん、あなたは決して一人ではありません。
今回、7万人ものペーパードライバー講習受講者のデータを徹底分析しました。
さらに、目的別おすすめ練習時間や講習でやりたいことランキングなど、具体的な情報も満載。
この記事を読めば、ペーパードライバー克服への道筋が見えてきます!
ペーパードライバー講習を受けるのはどんな人?
どんな人がペーパードライバー講習を受けているのかを、男女比、都道府県割合、ペーパードライバー歴、予約月比較でまとめてみました。
男性・女性どちらが多い?
運転しなくなってからどのくらい?
運転ブランク2年以下
ペーパー歴2年以下の方の割合は16%。
免許取得後にすぐに運転する機会がなかった、
あるいは免許は取ったものの数回程度しか運転経験がないといった状況が考えられます。
まだ運転に慣れていないため、公道での運転に不安を感じやすいかもしれません。
また、自動車学校を卒業してから、自分で運転したことが一度もない場合、ペーパー歴の長さに関わらず、運転に対する不安感が大きいようです。
ペーパードライバー講習では、基本的な車両操作の再確認や、交通ルールの理解を深めることから始めるのが効果的です。
運転ブランク2年超~5年以下
ペーパー歴2年超~5年以下の方の割合は28%。
免許取得後しばらくは運転していたものの、その後運転する機会が減ってしまったと考えられます。
ある程度の運転経験はあるものの、ブランクによって運転感覚が鈍っている可能性があります。
ペーパードライバー講習では、基本的な操作の確認に加えて、駐車や公道での実践的な練習を取り入れることで、スムーズに運転感覚を取り戻せるでしょう。
運転ブランク5年超~10年以下
ペーパー歴5年超~10年以下の方の割合は32%。
運転免許を取得してからかなりの時間が経過しており、運転技術や交通ルールに関する記憶が曖昧になっている可能性が高いです。
「もう運転の仕方をほとんど忘れてしまった…」と感じている方もいるかもしれません。
ペーパードライバー講習では、基本的な操作から交通ルールの再学習、安全確認の徹底など、幅広い内容を学習しましょう。
運転ブランク10年超~20年以下
ペーパー歴10年~20年の方の割合は21%。
長期間にわたり運転から遠ざかっていたため、運転に対する不安が非常に大きいと考えられます。
「本当にまた運転できるようになるのか…」と心配されている方もいるかもしれません。
ペーパードライバー講習では、まずは基礎から丁寧に、時間をかけて臨みましょう。最新の車両の機能や、変化した交通ルールについても、しっかり確認することが重要です。
さらに長期間のペーパードライバーも一定数存在する!
なんと、20年超のペーパードライバーも4%存在します。
長期間運転から離れていた人でも、ペーパードライバー講習を通じて運転再開を目指していることが確認できます。
実際に運転ブランクが20年以上ので40代50代くらいのペーパードライバーを多く指導されているスクールに話を聞きました。
元警察官に聞いた!運転する上で一番大事なこと【ドライビングコーチShin-PIN】
都道府県で比べてみた
都道府県別の利用割合でみると、
利用者:
東京・神奈川・千葉・埼玉:57%
人口比率(2023年人口動態調査):
東京・神奈川・千葉・埼玉:29%
居住している人口比率だと3割くらいなので、大都市圏が突出して多いことが伺えます。
大都市圏では交通インフラが整備されているため、普段はマイカーの必要性がなく、運転する機会が限られています。
そのため、
- 運転免許は持っているものの、普段は電車やバスを利用している人が多い
- 引っ越しや転職などで、車が必要になった人が多い
- 子育てや介護などで、車の利用頻度が増えた人が多い
といった理由から、ペーパードライバー講習を受ける人が多いと考えられます。
予約月で比べてみた
ペーパードライバー講習の予約数は、3月、7月、8月が多く、12月が少ないことがわかります。
3月は、子供の進学、就職、転勤、異動など、4月新年度の状況変化に向けて運転の必要性が高まります。予約のピークを迎え、予約が取りにくくなる傾向に。
2月は、3月に向けて徐々に増えていきます。
7月、8月は、夏休みを利用して講習を受ける人が集中します。
12月は、年末年始で忙しい時期です。また寒さも厳しくなるので、運転講習を受ける人が少なくなるのかもしれません。この時期は予約が取りやすく、連続して他に予約が入っていなければ練習時間の延長ができるなどのメリットがあります。
ペーパードライバー講習でやりたいことTOP3
ペーパードライバー講習を受けて練習したいことや身に付けたい運転スキルの中から、特に多い要望3つをピックアップしました。
駐車は苦手意識を持つ人が多く、希望する人が多いレッスン内容です。自宅の車庫入れ、立体駐車場、縦列駐車、並列駐車など、駐車方法によってやり方や注意点も変わります。出張型ペーパードライバー講習では、実際の駐車場で練習します。
基礎練習のあとに高速道路練習を希望する人が多くいます。高速道路走行には一般道とは違うルールや注意点があります。
元レーサーのペーパードライバー講習インストラクターに、高速道路運転の対処法を解説してもらいました。
初めての高速道路運転!こんなときどうすればいい?元レーサーの講師に対処法を聞いてみた
日常生活で頻繁に運転する自宅周辺や通勤ルートは、実践的な練習で慣れておくことが重要です。決まったルートを走行できるようになると運転への心理的なハードルがぐっと下がります。
要望別オススメ練習時間まとめました
「運転できるようになるまで、どれくらいペーパードライバー講習を受ければいい?」
こんなプラン選びの悩みもよく寄せられます。
もちろん運転できるようになるまでの練習時間には個人差がありますが、目安があると安心ですよね。
そこで、東京・千葉を中心に出張教習する合同会社塾の金本さんに、要望別のオススメプランを提案してもらいました!
※技術の習得具合は個人によって異なります。詳細は各スクールにご相談ください。
多少運転はしているものの、苦手な分野がある
- 田舎で免許を取ったので都会の道を練習したい
- 海外では日常的に運転していたけど、日本での運転に不安がある
- 駐車をメインで練習したい
- 狭い道、細い道の練習がしたい
ペーパードライバー歴が短い人向けには基本的な運転操作の復習をしたり、苦手分野を集中的に練習します。
こんな運転ができるようになりたい!
- 自宅周辺、通勤ルート、送迎ルートの運転ができるようになりたい
- 旅行先でレンタカーに乗りたい
- 引越し、転勤で土地勘がないので慣れたい
- 一般道と高速道路走行の練習がしたい
- 車線変更、市街地走行、右左折が苦手
- (法人から)従業員の運転技術をチェックしてほしい ※10時間コースもオススメ
- 送迎などの仕事で必要な運転スキルを学びたい
1人でも運転できるように、実践的な練習を行い運転の基礎を固めます。
ペーパードライバー歴が長め、恐怖心強め
- 恐怖心・苦手意識を克服したい
- ブランクが長いので標識や車の動かし方など基本から教えてほしい
ペーパードライバー歴が長い人向けには、恐怖心があっても安心して練習できるよう交通ルールや安全運転の知識も含め、しっかり時間を使って学習していきます。
ペーパードライバー講習の流れ
合同会社塾の金本さんに、特に希望が多い「自宅周辺、通勤ルート、送迎ルートの運転」と「駐車」について、3時間コースを受けた場合の講習の流れや時間配分の一例を聞きました!
運転のブランクがあると、そもそも車の操作方法を忘れてしまっていたりして、本当に運転できるのか不安になりますが、ペーパードライバー講習では運転開始前にカウンセリングをして、しっかり操作方法や手順、注意点などの説明を受けてからスタートできます!
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車線変更・交差点通過等の手順、注意点の事前説明 (30分)
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サイドミラーでの安全確認(30分)
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車庫入れの練習するか、上記練習内容の強化する。(40分)
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まとめ
この記事では、7万人ものペーパードライバー講習受講者のデータを徹底分析し、ペーパードライバー克服への道筋を示しました。
男女比、都道府県別の割合、ペーパードライバー歴、予約月比較、そして目的別おすすめ練習時間や講習でやりたいことランキングなど、様々な角度からペーパードライバーの実態に迫りました。
これらのデータから、ペーパードライバーであることは決して珍しいことではなく、多くの方が様々な目的で講習を受講し、克服していることがわかります。
また、一人ひとりの状況や目的に合わせた練習を行うことで、ペーパードライバー克服への道は開けることも示されました。
この記事が、運転への不安を抱える皆様にとって、一歩を踏み出す勇気を与えるものであれば幸いです。
合同会社塾の金本(東京/千葉)
取材にご協力いただいたのは、5000件以上の教習実績と指導ノウハウを持つ合同会社塾の金本さん。常に「安全第一」に「実践重視・丁寧に・分かりやすく」指導を行う出張型ペーパードライバースクールです。

資格:中型 2 種免許・運行管理者(旅客)・旅行業務取扱管理者